傾度風
台風や熱帯低気圧のように等圧線が円形になっていると遠心力の
効果を考慮する必要がある。この場合の風を傾度風という。
等圧線が直線的な場合の地衡風の式を変形する必要がある。
それでは風(傾度風)は等圧線に対してどのように吹くのか?
北半球での低気圧性曲率の場合と高気圧性曲率の場合を
考えてみる。
| 図 |
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傾度風の式を導く(低気圧性曲率の場合)
- 気圧傾度力 = 1/ρ * (Δp/Δn)
コリオリ力 = 2ΩsinΘV
遠心力 = V**2/r
これらがバランスしているので
1/ρ * (Δp/Δn) = 2ΩsinΘV + V**2/r となる。
この式を変形し傾度風(V)を求めることができる。
- 低気圧性の風では傾度風は地衡風より弱く、高気圧性の風では傾度風の
方が地衡風より強い。
それでは地上付近では傾度風?地衡風?
- 地上天気図をみると解るが等圧線が直線的に伸びている事はまず無い。よって
地上付近では傾度風が摩擦力により減衰し曲げられた風といえる。
- 実際には摩擦の影響により風は等圧線を横切り低気圧の中心付近に向かい吹く。
中心付近で収束した空気は地面にもぐり込めないので上昇する。よって低気圧の
中心付近は雲ができやすく天気が悪い。逆に高気圧の中心付近では大気下層で
空気が発散し下降気流があり雲は消えて天気は良い。
- 逆に上層(500hPa付近)の高層天気図をみれば解るが等圧線が直線的に伸びて
いる。よって上層では地衡風といえる。
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